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大切にしたいこと
季節を感じる食卓は豊かで心が穏やかになる。素材の味がする料理は心が満たされて生きる力を与えてくれる。暑い日、寒い日、悲しい時、楽しい時、嬉しい時、いろいろな思い出と共に美味しかった手料理が思い出される人生は豊かで幸せである。
食べることとは
『料理が好きなのですか？』とよく聞かれる。その質問に即答できない自分がいて、この質問に違和感を持つ自分がいて、ずっとモヤモヤしていた。なぜだろう？とずっと考えていたけれど、わたしは『好き』とか『嫌い』とか『時間があるから』とか、『時間がないから』とかそういう基準で料理をしていない。食べることは自分の人生を選ぶことと似ている。どんなものを食べるかで人生の質を変えることができるのを知っている。だから、じぶんを大切にするために手料理をする。内面から溢れる美しさを手に入れるために手料理をする。心の豊かさを手に入れるための手料理。ただ、それだけ。
調味料で整える
塩麹、醤油麹など麹が健康に役立つというイメージが近年定着しています。確かに、腸の善玉菌を獲得するのに麹は大いに役に立ちます。でも、発酵を取り入れる前に大切なこともたくさんあります。まずは、旬の元気のある野菜を食べること。塩、醤油、酒、みりん、味噌、基本の調味料は天然醸造の本物の調味料を選ぶこと。良く噛んで食べること。こういった基本的なことが大事です。天然醸造の調味料は発酵の過程をきちんと辿っているので発酵の力が生きています。値段が高めですが、香りも風味も良いので少しの量で料理をとっても美味しくしてくれます。また、醤油、酒、味醂、味噌は麹がないと作れないので立派な発酵調味料ですね。日々の食事が変われば、心とからだが整ってくるので毎日使う調味料は本物を選ぶといいですね。
大切なことはシンプル
旬の食材を本物の調味料で調理しよく噛んで食べる。大切なことはシンプルです。塩麹や醤油麹は食材の保存性を高めたり、栄養価か高まったりと素晴らしい点はたくさんありますがまずは基本の調味料を大切にして、じぶんのために美味しいご飯を作ってみてください。ぎゅっと縮こまった身体や心をどんどんほぐしあたたかい感情でじぶん満たしてくださいね。