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2022.02.07

酒さ様皮膚炎

酒さ様皮膚炎

30代後半から酒さという肌疾患を経験しています。酒さと言う皮膚炎は日によって症状が変わること。1日の中でも時間帯によって症状が変化するので悪化の原因がわかりずらい皮膚炎でもあります。ありとあらゆることを試しましたがよくならないため投薬治療で数年過ごしておりました。それでもなんとか薬をやめたいといろいろ調べていくうちに腸を整える食事法と出会いました。

目次

食べることについて考える

酒さ改善へと導いた腸が喜ぶ食事

幸せの近道

旬の野菜と発酵調味料の底力

まとめ

食べることについて考える

心と体は自分が食べたものでできている。食べ物の影響力を知ったのは40代半ばです。それまでは自分の体が食べたものでできているという当たり前のことをあまり深く考えずに長い間過ごしてきました。気をつけることと言ったら添加物をなるべく取らないこと。それくらいです。若い頃から頭痛持ちで出産後は偏頭痛がひどく、寝込むことも度々。かばんの中には市販の痛み止めが常に入っており、我慢するより薬を飲んで楽になる方が良いと勝手なマイルールがあったため月に2、3回市販の薬を飲んでいました。体はいつも冷えていて肩こりもひどくずっと何かしらの不調があったにも関わらず添加物は避けているという食生活に自信を持っていた為不調にしている原因は食べ物ではなく体質だと思い込んでいました。でも今は食べ物が体も心も作っていると言うことをきちんと考えることがいちばんの幸せの近道だと思っています。

酒さ改善へと導いた腸がよろこぶ食事

ある日突然顔に湿疹ができました。炎症を伴う湿疹です。顔が真っ赤に腫れてピリピリと痛く水さえもしみる肌になりました。これが酒さ様皮膚炎だとわかったのも何年も経ってからです。病院に行っても対処療法の投薬治療しか方法はなく薬をやめると悪化して再発するというのを何年も繰り返していました。結局、自分で原因を探りありとあらゆるものを試したりしましたが改善の兆しがなく7年くらい過ぎました。強い薬を飲み続ける投薬治療に疑問を持ち始めた頃に腸を整ええる食事法に出会いました。顔の赤みは腸の炎症。食べ物を変えれば治ることを知りました。

きちんと育てられた旬の野菜を丸ごと調理すること。精製された炭水化物(パン、うどん、パスタなど)や砂糖、酸化した油、加工品、添加物などの不自然な食べ物は極力避ける。旬ではない食べ物の摂取も極力避ける。調味料は本物を使うというように食生活を見直していきました。体の不調は足りてないものがあるのではなく、取り過ぎていることに原因があることも知ったので自分が何をどれくらい食べているかノートに書きました。

日本の伝統製法で作られた調味料には腸内の善玉菌を増やし腸の環境を整える働きがあります。自然塩は食材から水分を引き出し油を使わなくても旨味を凝縮させてくれます。白砂糖や小麦などの精製された食べ物は体内のタンパク質に食事で摂取した糖が結びついて老化因子になってしまうため美肌を遠ざけます。無意識に食べていたお菓子も自分の体に毒を入れていること、血液をドロドロにしていると言うことを知ってから毎日習慣にすることをやめました。1個食べたらもっと食べたくなるのがお菓子。栄養素のない甘味、酸化した油を摂取することは美肌を遠ざけていると言うことです。何をやっても良くならなかった私の肌荒れは見えない油と見えない砂糖の摂取を控えることで治っていきました。

幸せの近道

5年後、10年後、20年後も理想の自分になるために日々の食事が本当に大切です。日々の食事を整えていくと心も体も見た目さえも変化します。私は心の変化を一番実感しました。心穏やかに過ごせることがこんなにも心地よく心が満たされることなのかと。自分のことが好きになり笑顔になり物事が前向きに考えられるようになります。私が食事を整える理由は美しくなりたいと言う思いよりも心が満たされて幸せな毎日を過ごしたいから。私は完璧な人間ではないので時には食が乱れることもあります。そんな時はそう言う自分も受け入れます。ちょっと最近頑張りすぎてたかな、少し忙しすぎてたかなと最近の生活の振り返りはします。疲れているなと感じたら体を休めたり好きなことをして気分転換します。少しづつやれる範囲でも必ず体はこたえてくれます。

旬の野菜と発酵調味料の底力

きちんと育てられた野菜には旨みと甘みと栄養がぎゅっと詰まっています。その旨みと甘みを引き立てるのが伝統製法で作られた調味料です。味噌や醤油、酢、酒も発酵という微生物の力で長い時間かけて出来上がります。長い間時間をかけて作られたものは体をあたためてくれますし腸内環境を整えてくれます。麴を使って作る塩麹や醤油麹、甘酒などはビタミン、ミネラルが豊富で発酵のパワーで美味しさがさらに増します。お肉やお魚を塩麹につけるだけで柔らかくジューシーなお味になります。野菜スープに塩麹のみを入れただけでも野菜の甘みが引き立つ体の芯からあたためてくれるスープになります。便通が良くなったり、肌が美しくなったりと旬の野菜と発酵調味料の影響力は計り知れないです。

まとめ

トラブルのない肌も元気な体も自分が食べたものから作られます。美味しくて元気になるご飯を食べるには自炊をすることです。丸ごと野菜を買って本物の調味料を使ってシンプルに調理する。たったこれだけです。あとは、体に負担のかかる甘いお菓子や酸化した油はなるべく少しだけにする。体調が良くないときや肌荒れした時は何か最近取り過ぎていたかなと少し自分の食事を振り返ります。普通と思っていることがトラブルの原因になっていることもありますが、あれはダメ、これはダメではなく自分の体が喜ぶものを選ぶこと、自分を大切にすることです。農家さんが丁寧に作ってくださった美味しい野菜を感謝して頂くこと、野菜そのものの味を味わって頂くこと。そうすれば元気になったり、悩みが解決したりします。毎日の料理もきっと楽しくなるはずです。まずは気負わずに楽しんで作ること、それだけでも十分です。