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煮切りみりんで作る春菊の胡麻和え
料理に甘みが欲しいときは何を使いますか。甘みは塩と同じで食材の旨みを引き出してくれるので、甜菜糖やきび砂糖などを使っても良いのですが、普段、自分で作る以外のものを食べた場合、それらにはだいたいたくさんの砂糖が使ってあるため、家で自炊するときはなるべく砂糖なしで料理できたら良いですね。砂糖以外の甘味の種類はいろいろありますが今日は煮切りみりんを使ったレシピを紹介したいと思います。
材料(作りやすい分量)
春菊1束 (約90g)
米味噌 小さじ1
醤油麹 小さじ1/4
煮切りみりん 小さじ1
ごま 大さじ1~
下準備
① 煮切りみりんを作る。(作りやすい分量)
小鍋にみりんを100CC入れ、とろ火にかける。鍋をコンロの上で揺らしながら半量になるくらいまで煮詰めていく。沸騰したらコンロから下ろす。とろみがついていたら煮きれています。
② 春菊をよく洗い、蓋つきの鍋に大さじ2の水、春菊、塩ひとつまみ(分量外)入れて弱火で蒸し煮にする。春菊に火が入ったらザルに上げて粗熱をとる。その後、水気をしっかり絞り長さ4センチくらいにカットする。
③ 米味噌、煮切りみりん、醤油麹は合わせておく
④ すり鉢で胡麻をする
作り方
① ボールにカットした春菊と合わせておいた調味料を入れて菜箸で全体を混ぜ合わせる。
② すりごまを入れて全体にざっくりと混ぜる。
③ 器に盛る。
今回は春菊で作りましたが、ほうれん草などで作っても美味しいです。余った煮切りみりんはアルコール分が抜けているので冷蔵庫で保管しなるべく早く使ってください。煮物や、煮魚とかに使うのも美味しいです。
煮切りみりんに使うみりんは三河みりんさんのを使っています。原材料がもち米、麹、焼酎のみの純米みりんです。みりんは本みりんとみりん風調味料の2つのカテゴリーに分けられるだけだと思いがちですが、実は本みりんにも2つ種類があります。
純米みりんは原料にコストがかかるため、メーカーさんが、コストを下げる工夫として醸造アルコールと糖類の添加を認めてほしいと訴え、米の総重量250%、米の2.5倍の糖類を添加しても本みりんとして売って良いということが認められています。現在、純米みりんを製造しているメーカーさんは10社ほどしかないそうです。本当の本みりんと糖類が添加されたみりんとの見分けかたは値段で判断するしかありません。本物のみりんは700mlで1000円前後くらいです。お値段が安い本みりんは糖類が添加されている可能性があります。買い物は投票なので、私は、手間と時間をかけて、昔ながらの伝統製法を守り続け美味しい調味料を作って下さっているメーカーさんのものを買っています。美味しい調味料は料理の味を格段に美味しくしてくれるので感謝しながら大切に使っています。
今回使った器は林拓児さんの器です。この器は貫入蓋付どんぶりというものです。蓋をするとふっくらとした形状になり、また、どんぶりの蓋は小鉢としても使えます。普段づかいしやすように作られているところが嬉しいですね。色もやさしい色合いなのでどんな料理とも合わせやすいです。林拓児さんの器はどれもかわいいのでぜひチェックしてみてください。林さんは愛知県瀬戸市のご出身の作家さんです。私は子供の頃長久手に住んでいたのでお隣の街の瀬戸ということで勝手に親近感を持ちました。最近、器は全然買えてないですが、いつかまた林さんの器を家に迎え入れたいと思っております。次は楕円のオーバル皿が我が家に来てくれることを願って。素敵な器に盛りつけると気分が上ります。美味しい調味料と素敵な器。作ったのは簡単なほうれん草の胡麻和えですが、心もお腹も満たされた料理になりました。今日も良き日に感謝。ごちそうさまです。