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2022.03.03

花粉 肌荒れ

花粉 肌荒れ

春は花粉や黄砂などの影響で肌が敏感になり肌荒れで悩んでいた頃は春先に症状が爆発することが何回もありました。肌が常にピリピリした状態です。そこから日常生活に支障がないくらいまで回復するのに3、4ヶ月はかかっていました。花粉症の症状も飲み薬や点鼻薬を使って症状を抑えていましたが今はアレルギーの薬も飲んでいません。肌疾患が爆発することもなくなりました。肌荒れや花粉症を治したものは病院から処方される薬ではなく麹で作られている発酵食品。醤油、味噌、塩麹、醤油麹、味醂、鰹節などの昔ながらの麹菌を使い作られた発酵調味料でした。

目次

腸内細菌

腸内細菌の役割

腸をきれいにする食事

まとめ

 

腸内細菌

体の中には「常在菌」というたくさんの細菌がいます。大腸に形成されている微生物の集団は腸内フローラといい、お花畑のように広がっています。100〜1000兆個の腸内細菌がいます。私たちの体は37兆個の細胞できているのでその約10倍の微生物と一緒に生きているということになります。腸内細菌は多くの酵素を使って解毒、代謝、合成、排出などをします。腸内細菌の乱れは臓器の不調と同じです。

腸内細菌の役割

腸内細菌は私たちの腸に共生し独自の酵素を作っています。この腸内酵素は食事から摂取した栄養素を使って腸内酵素の働きによっていろいろな役割を担っています。

①人の消化酵素では分解できない食物繊維に含まれるセルロースを分解して栄養素を作ったり、大豆イソフラボン、海藻などを分解して栄養素を作り出す。

②人が作ることができないビタミンを作り出す。

③免疫細胞を刺激して免疫力を高めたり、調整したりする。

④セロトニンの合成を行い、脳に良い影響を与える。

⑤有害菌への感染を防ぐ成分を作り出す。

人間の細胞で作られる「消化酵素」や「代謝酵素」は人間のDNAに基づいているためコントロールできないですが、腸内細菌が作る腸内酵素の能力を上げることは可能です。花粉症やアレルギー、アレルギー皮膚炎の原因の一つに腸内細菌の減少が考えられます。私もずっと強い薬を飲み続けていたこと、腸の悪玉菌が増えるような生活習慣や食生活をしていたことで、腸内環境がいつの間にか乱れていたと思います。それが原因で肌荒れや、花粉症などの不調につながっていたと考えらえます。自分と共生している腸内細菌のことを勉強するまでは、抗生物質は腸内環境を悪化させるということは知りもしないことで長年頭痛薬や抗生物質を飲んでいました。

腸をきれいにする食事

腸内細菌のバランスを保つことが花粉症改善や肌荒れ改善への近道です。腸を健康にするには生きたまま腸まで到達し、人の体に良い働きをする生きた微生物またはそれらを含む食品を毎日とることが大切です。味噌や醤油、ぬか漬け、甘酒、塩麹、醤油麹、日本の伝統食には乳酸菌をはじめ発酵菌が豊富です。腸内の善玉菌を増やしてくれるので毎日積極的に摂取すると良いです。

腸内細菌の変化に働きかける食物繊維の摂取は腸内細菌のエサになり菌が住みやすい環境にしてくれるので野菜やきのこ、海藻、芋、豆類などをとること、ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖を含む、玉ねぎ、ニンニク、ごぼう、オクラ、ハチミツ、甘酒も摂取することが必要です。

まとめ

私たちの腸と共生している腸内細菌のバランスが崩れると「肌荒れ」や「便秘」などの日常で感じる症状から「アレルギー」「精神疾患」「免疫疾患」「がん」などの治るまでに長い年月がかかる重大な病気にもつながっていくことも考えられます。軽い症状のうちに腸内環境を整えることが大切です。発酵食品の摂取、食物繊維の摂取、オリゴ糖の摂取この3つをバランスよく取り腸内の善玉菌が喜ぶ環境にしてあげることが大切です。きゅうりをぬか漬けにするだけで乳酸菌が1g中10億になりビタミンB1も9倍になります。日本の伝統食や昔ながらの麹菌を利用して作られた発酵調味料が腸を整えます。腸内の細菌たちが喜ぶ食べ物を選ぶと、体も心も元気になります。腸内環境を良くすることが元気の近道です。